ラブリーボーン [DVD]
ラブリーボーン [DVD]


連続殺人犯に殺された14歳のスーザンが天国とこの世の間から残された自分の家族と犯人の人生を見守る話。

この世とあの世の間の世界は何でも願いが叶う美しい世界。
そういうファンタジーっぽい部分の映像はスピルバーグやピーター・ジャクソンの真骨頂。
森の風景など「ロード・オブ・ザ・リング」とちょっと似た雰囲気でした。

スーザンが現世の様子を見るときにいつもいる建物。
花園とか公園にありそうな屋根付きの休憩所みたいなので、あれをなんて呼ぶのかわからないけど
冒頭で父親がスーザンにスノードームの説明をしたときに言った
「スノードームの中はそれだけで完璧な世界だから中にいれば寂しくないんだよ」という台詞の完璧な世界の象徴だったんじゃないだろうか。
スーザンが「完璧な世界」といえるあの世とこの世の間にいたのは父親がスーザンにそのような世界にずっといてほしいと願ったからではないのか。
だから父親が暴行を受けて死にかけたときにその建物が崩れ落ちたのかもしれない。

とかなんとか深読みしてみたり。

この映画では犯人の男が際立ってます。
見た目きちんとしている感じなのに少女を襲っては殺す、その目的のために綿密な計画を立て、少女を誘い込む罠を作るためならどんな労力も惜しまない、パッと見人当たりの良い異常な隣人とか怖すぎます。
犯人周辺の描き方はサスペンス的でドキドキさせられました。
ラスト、その犯人を決定的に追いつめて復讐を果たすチャンスがスージーにはありました。
しかしスージーが「やり残したことがある」と言って行ったことはそれとは全然別のこと。
まぁぶっちゃけて言うと初恋の人とのちゅーです!

わたしもそこは「そっちかよ!!」とツッコミを入れてしまったクチですが、14歳の女の子のことだし、これで心置きなく天国に旅立てて家族も幸せになりつつあるんならいいんじゃないかなーという感じです。
ハリウッド的な勧善懲悪なストーリーじゃないからモヤッとした感じは残るけれど、そもそものっけから14歳の女の子がひどい殺され方をするのですから「めでたしめでたし」になんかなるわけないですよねえ。